美輪明宏(タレント)さん「美しい生活」【2004/04/09 57号より】

本日の教え

美に触れる生活を心がけること。それは、人糞製造機のように
ただ漫然と生きるだけでなく、人生を100倍楽しくする方法なのです。

 

美輪明宏『愛の話幸福の話』より

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本日の教えについて

美輪明宏さんは、2002年に芸能生活60年を迎えられました。

 

17歳でプロの歌手としてデビュー。その後は、女優業、講演、執筆活動など
あらゆるジャンルでご活躍。今もって、優雅でエレガントなオーラを発していらっしゃいます。

 

過去、三島由紀夫や寺山修司などの一流文化人と深い交流をお持ちでいらっしゃった美輪さん。
現代では失われつつある美意識というものを今もって大切に扱っていらっしゃいます。

 

今日の教えは、美輪さんによる、日々の生活に潤いと幸福をもたらすコツです。

 

普段から美に触れる生活を心がけること。
これにより、普段の味気ない生活に彩りが生まれ、楽しくなります。

 

美の基本は、優雅さ・気品・エレガンス。そして、それらを凝縮したものが
映画や絵画、音楽、文学、演劇といったもの。
これらに積極的に触れることで、自分の感性に潤いをもたらすのです。

 

美輪さんは、現在の日本は効率や利便性といったものが先立ってしまい、
文化が不足しているとおっしゃいます。そのため、心や体に入ってくるのは
日々の生活で生まれた不快や不満ばかり。これでは、無味乾燥な生活を送ることになります。

 

映画といっても、今流行っているようなアメリカ製のアクション映画ではありません。
美を育てるには、主に50年代に作られた成熟した大人の映画が良いようです。

 

例えば、美のお手本となる女優がの一人がグレタ・ガルボ。『マタ・ハリ』などの代表作を
お持ちですが、彼女は完全無欠の顔を持ちながら、わざとバランスをくずす衣装を
着ていたそうです。しかし、それが何とも言えない魅力となるのです。

 

同じく、古い日本映画を観るのも、美を育てるのに最高です。原節子、高峰秀子、
田中絹代といった女優の立ち振る舞いは、現代の女優では到底出せない気品に溢れています。

 

どんな分野であれ、自分に興味のあるものから触れてみてください。
次第に、目が肥えてくるようになります。

 

こうなればしめたもの。日々のパサパサした生活から、潤いと彩りに満ちた
生活に変化します。人生が100倍楽しくなるのです。

 

 

それでは、今日も一日皆さんに幸せが訪れますように!!!

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