「熊を放つ(上・下)」ジョン・アーウィング著【2014年5月18日】

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ジョン・アーヴィングは現代アメリカ文学を代表する作家として知られています。
彼の小説は「物語」の面白さでグイグイと引っ張ることを特徴とし、『ガープの世界』『サイダーハウス・ルール』など映画化されている作品も数多く存在しています。
長編作家であり、アメリカではいつも新作が待たれているほどの人気です。

 

「熊を放つ」はそんなアーウィングが26歳の時に書きあげた処女作品。
そして、その小説を若かりし頃の村上春樹が翻訳し、1989年に日本で発売されました。
文庫で上下巻に別れています。

 

2人の若者ジギーとグラフ、そして女性のグラフの3人が物語の中心で、オーストリア・ウィーンの動物園で動物を放つという事件を起こすまでのお話です。
これを聞いただけでもワクワクしませんか?

 

物語は3章に分かれ、ジギーとグラフが旅をして、グラフと出会うまでを描く、「ジギー」。ジギーの動物園偵察と生い立ちの記録を明かす「ノートブック」。
そして、最後はメインの出来事となる「動物たちを放つ」という構成です。まだ物語構成が粗削りと感じる所もありますが、それが良い「味」を出しています。

 

若かりし頃の青春の体験を描いており、当代随一の物語作家らしくどんどんと面白くなります。そして、若さゆえの切なさを感じます。

 

アメリカ文学なので最初は慣れないかもしれませんがとにかく最後まで読んでいただきたい本です。

 

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★今回ご紹介した本はこちらからご購入出来ます★

熊を放つ 上(村上春樹翻訳ライブラリー i- 1)

1404円

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