「「R25」のつくりかた」藤井大輔著【2015年4月26日】

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「R25」とはリクルートが首都圏で配布している25〜34歳の男性をターゲットにしたフリーペーパー。近年は名古屋や大阪でも配布されています。2004年に発行された当初は、「無料なのにこんなにクオリティの高い雑誌が出たのか!」と大いに話題になりました。

 

本書はこの「R25」が誕生し、大ヒットするまでの過程を編集長であった著者が書いています。

 

一番最初に著者は「サラリーマン向けに100万部発行のフリーペーパーを作る」と聞かされた時、絶対に実現不可能と感じたそうです。女性をターゲットにするならまだしも男性向けでは無理と周囲の人からも否定的な声が多かったのだとか。

 

そんな中、サラリーマンを対象にグループインタビューを重ねるうちに、表には見えてこない隠れた本音の部分を感じ、そのニーズを満たす雑誌を作る指針とするのです。

 

そこから、「フリーマガジンなのに役に立つ」というコンセプトを生み出し、読むシーンを「電車の中」と想定。そして、「1記事800字以内」「速報性の記事でなくそもそも論で経済や政治を語る」というように内容を固めていきます。

 

サラリーマンの潜在ニーズにあわせたコンテンツを揃えたことで開始後、その反響はすさまじく、最終的に本当に100万部刷った号が出ることに。

 

誰もが無理だと思っていた「サラリーマン向けの無料雑誌」。しかし、誰もやらないからこそその市場を切り開いた時は見返りが大きかったのです。(ただし、広告主の獲得には別の大変さがあるそうです)

 

無理だと思われる事業もあきらめずに綿密にリサーチをするれば勝算がある。そして、成功すれば大きな実利を得る。

 

ビジネスの醍醐味を感じさせてくれる面白い内容でした。

 

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