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作家椎名誠さんの代表作の一つに「岳物語」があります。これは椎名さんの息子、椎名岳との触れ合いを書いており、当時小学生であった岳さんの成長記録にもなっています。この作品は国語の教科書にも登場していたのでご存じの方も多いでしょう。

そして、この作品は「岳物語」のシリーズをくむものであり、何と岳さんの3人の子供が物語の中心です。つまりは、椎名誠さんと3人の孫の交流記録であり、まさか椎名家3代にわたる物語を読むことになるとは思ってもみませんでした。

もともとアメリカで生活していた岳さんは3人目の出産にあたり、日本に一時帰国。椎名誠さんの家に一緒に住むことに。そのさなか東日本大震災に遭い、日本に永住することになるのですがこの期間の日々の物語です。

椎名誠さんは自らを「じいじい」と呼び、見事におじいちゃんになっていました。3人の子供のキャラもそれぞれ個性的で、ミニ椎名誠になっているのが微笑ましいです。

このシリーズはこれからも新作が定期的に出ると思いますが、一つの家族の成長記録として興味深く読むことが出来ます。

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