勝負運を考える【2015年9月01日】

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今回は勝負運についてのお話です。世の中優秀な人が幸せかというと決してそんなことはないというのはご理解頂けると思います。優秀であるがゆえに過信して誤った判断を下したり、優秀なのにここ一番で結果を出せず評価が低いままサラリーマン生活を終えてしまったというような事例は枚挙にいとまがありません。

 

例えばスポーツを観てもここ一番の勝負所に強い選手と普段から良い成績を残しているのにいざという時に結果を出せない選手がいます。勝負に強い選手はいわゆる「持っている」という表現をしますね。

 

勝負運の強い選手といえば何といっても長嶋茂雄さんでしょう。リアルタイムで選手時代を観ていたわけではないですが、生涯実績もさることのながら、有名な天覧試合でのサヨナラホームランなど「記憶に残る選手」として今なお語りつがれています。最近ではニューヨークヤンキースに所属する田中将大さんは勝負強い印象があります。

 

また、歴史上の人物で強運の持ち主といわれた人に日露戦争で活躍した東郷平八郎がいます。当時超大国ロシアと対峙し奇跡的に勝利した日本海海戦において連合艦隊司令長官として指揮した人物です。

 

東郷はそれまではさえない人物だと評価され「昼行灯(ひるあんどん)」と揶揄されていました。しかしながら、山本権兵衛海軍大臣が司令長官に任命したのは東郷でした。この人事案に不思議がった明治天皇に対し、山本は「運の強い男だから」と答えたという逸話があります。このエピソードは史実とは少し違っていたようですが、それだけ東郷が後に「運の強い男」と評価されるようになった証拠だといえるでしょう。

 

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現在の実業界に目を向けるとサイバーエージェント社長の藤田晋さんは勝負強い印象です。インターネット企業で黎明期から今もなお成長を続けている企業はそう多くはなく、撤退している経営者が大半いる中、藤田さんは今もなお第一線でご活躍されています。私はインターネット企業にいたので藤田さんの動きはいつも注目していました。

 

藤田さんは学生時代、「運の達人」でも度々紹介している雀鬼こと桜井章一さんが経営する雀荘で麻雀を学び、そこで勝負運を磨いていたとされ、桜井さんと運についての共著も出されています。

 

藤田さんはこの本の中で「大きな勝負所というのは、絶えずそれ相応のリスクを伴っている」と述べています。確かに、サイバーエージェントは要所要所に勝負に出ており、例えば広告代理店からメディア事業へ主力を移すなど大胆な改革を行い、苦しんだ後、さらに大きな成長を遂げているのです。

 

勝負運というのはここ一番のところでリスクも想定しながら必ず勝利するという覚悟と忍耐力が必要なように感じます。そのためには勝負所がどこかという見分ける能力を磨き、その時のために万全の準備をしておくことが大切なのです。

 

■参考図書

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