皆さんもご存知の、世界で一番よく使われているワープロソフト『WORD』。
今回の達人リチャード・ブロディさんは、この『WORD』の開発者です。

リチャードさんは、１９８１年にハーバード大学を中退し、マイクロソフト社のソフトウエア開発部門の３番目の社員として入社します。

数多くのソフトを開発する一方、ビル・ゲイツ氏の個人的な技術アドバイザーとして活躍。

しかしながら数年間の激務の後、疲労が積み重りマイクロソフトを退社してしまいます。

裕福な条件が揃っていながらも、心が満たされることのなかったリチャードさんは、「いかにすれば素晴らしい人生を送れるのか？」というテーマで探求の旅に出ることに。

この旅で、リチャードさんは「長期にわたる成功と幸福を得るための個人的公式」を得、『夢をかなえる一番よい方法』という一冊の本を著すことになるのです。

現在は、シアトルに在住。著述業のかたわら、ソフトウェアとコンサルティングの会社経営を行っています。

今回は、リチャードさんの「成功と幸福を得るための個人的公式」の中の一つをご紹介いたします。

自分の力を最大限に上げ、素晴らしい人生を送る秘訣。

それは、「１００パーセント責任を引き受ける」ということです。

人は大人になると時に必ず何かのトラブルに直面するもの。
この時に、自分が被害者意識で責任を自分以外の所に持っていっても、人生の質を高めることにはほとんど役に立たないとリチャードさんは述べています。

一方、不満の事象を「自らの責任」と考えるとどうなるか？
それは、被害者意識を持ったときよりもはるかに好ましい結果をもたらすことになるのです。

「責任を自分がとる」ということは、「私の選択によって、すべての結果が生じている」という立場をとるということ。

この時、人は自分のパワーを最大限に発揮することが可能になるそうです。

例の一つとして、「渋滞にまきこまれた時」を挙げてみましょう。

渋滞の時に被害者意識になることは非常に簡単。誰でもすぐになれてしまいます。
しかしながら、それで得られるものは何なのでしょう？

ここで、「責任を引き受ける」を実践してみます。
「渋滞にまきこまれたのは、自分の選択の結果である」という考えに変換してみるのです。

この時、現れる変化は２つ。

一つは、不公平感や欲求不満など自分を哀れむ感情が消え、力と主導権を持っているプラスの気分に変わる。

二つ目は、別のコースを選択したり、時間をずらして行くといったような、別の選択があることに気付き、事態の改善に繋がって行くのです。

このように、「責任を引き受ける」という観点を選択すると、マイナス感が消えパワーを持っていると感じやすくなるのと同時に、事態が好転していく可能性が高くなるとリチャードさんは述べています。

とはいえ、頭ではわかっていてもなかなか実行出来ないのも事実。
そこで、リチャードさんはまずは証拠なしにでも信じこみ、７日間はこのようなスタンスで過ごすことを決心することを薦めています。

一週間試してみることで、どのような変化が現れるか実感してみるのです。

アメリカの２３代大統領トルーマンは机の上に「責任は引き受けた」という文字を常に飾っていたそうです。

今回はずいぶんとレベルの高い教えではありますが、「責任を引き受ける」ことで強いパワーをつかみたいものですね。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！