鍵山秀三郎さん(イエローハット創業者)「誰にでも出来ること」【2006/07/16 329号より】

本日の教え

だれにでもできる簡単なことを、だれにでもできないほど続けてきた。

 

鍵山秀三郎『小さな実践の一歩から』より

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本日の教えについて

鍵山秀三郎さんは、自動車用部品販売を行うイエローハットの創業者。
現在は、相談役という立場でいらっしゃいます。

 

利益優先の経営者が多い中、鍵山さんは「人の心を育てる」ということに最も力を入れており、近年では稀有な経営者として、講演会やマスコミなどに度々ご登場されています。

 

また、鍵山さんと言えば「掃除哲学」が有名。

 

鍵山さんのご両親は「人間はいつも見ているものに心が似ていく」という考えを持ち、徹底して掃除を行っていたそうです。

 

そんな環境で育って来た鍵山さんが30歳にもならない時に会社を作った時に徹底して行ったこと。それは職場環境の清掃でした。

 

「利益を上げることも大事だけれども、職場環境をきちっときれいにすることはそれ以上に大事だ」という考えを持ち、黙々と一人掃除をする鍵山さん。社員は最初、その姿を冷ややかな目で見ていたそうです。

 

やがて、この姿勢は社員にも少しずつ広まって行きます。
そして、会社の周辺にも徹底して広めていった「掃除活動」は地域貢献につながり、気が付けば業績までもが安定するようになっていました。

 

以来、40年以上経った今でも鍵山さんは「掃除」を徹底して続けており、いつしか「掃除哲学」とも呼ばれるようになるのです。

 

さらには、この哲学を学ぼうという有志が集まり「日本を美しくする会」が平成5年に発足。現在、この会は全国47都道府県、そして、NY、中国、ブラジル、台湾にまで広がりを見せています。

 

「掃除」。この当たり前の行為を40年かけ「掃除哲学」とまで言われるようになったところに鍵山さんの凄みがあります。

 

そんな鍵山さんの人生のモットー。それは、

 

「だれでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続ける」ということ。

 

何一つ難しいことはやっておらず、また人が出来そうもないことを行う能力もなかったと述べる鍵山さん。
ただただ、誰でも出来ることを愚直にコツコツと続けるだけだったそうです。

 

そして、「愚鈍だ、馬鹿だ、能無しだ」と言われながらやり続けたその姿に感動してくださった方がいっぱいいて、その方々が思いもよらない幸運をもたらしてくださった。これが自分の人生だったと鍵山さんは伝えています。

 

掃除の他に、「履物を揃える」「席を譲り合う」「感謝をする」といった行為を愚直に続けて来た鍵山さん。

 

そんな鍵山さんの心配事はこれらの「誰でも出来ること」が最近はなかなか行われていないということ。

 

確かに、自分も含めてですが、「我先に」と自分のことしか考えず行動するというような事が日々の生活で多々見られます。
そして、このような風潮は最近多発するおかしな事件と無関係ではないような気がするのです。

 

自分が幸せになりたいと言うのなら、「当たり前のことを当たり前にやる」ということが非常に大事なのだと思います。
心をきちんと整えていれば、おかしな出来事や不運から守られるのではないのでしょうか。

 

当たり前のことを40年以上続け、偉業となった鍵山さんの姿勢を今こそ見習いたいものですね。

 

 

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!

 

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