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漫画家・イラストレーターの益田ミリさんが2002年から06年にかけて月に1回一つの都道府県に一人旅をし、それをまとめたエッセイ。
私自身旅が好きで国内でいろいろな場所に行ってみたかったので、それぞれのエリアの特徴を知るべく読んでみました。

ユニークなのは益田ミリさんが人と触れ合うのが苦手だったり偏食なので、
旅をするにつれて無理に人と会うのをやめたり、名物を食べるのを
やめたりだんだんと自然体になるところ。

こんなにテンションが低い旅行エッセイははじめてです。。

コンビニで惣菜を買ってホテルで一人で食べたりしていて、旅行の
醍醐味がないじゃん！とも思ってしまうのですが、そんな益田さんの
行動に思わず笑ってしまいます。

益田さんの事は読むまでご存じなかったのですが、独身女性の方に
根強い人気がある方だそうで、旅行でもその独自でユニークな視点
がさく裂。

キャラクターによって旅ってこんなにも個性的になるんだなあと
改めて旅の面白さを感じた一冊です。
旅のスポットも益田さんの選定で行かれているのでこれまた特徴的。

最後のエリアは益田さんが住んでいる東京なのですが、
最後の感傷的（？）な旅行は少しだけ感動してしまいました。

読みやすくて、とても異質な旅行本。
ある意味斬新です。

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