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政治評論家としてご活躍されている竹村健一さん。昔から彼の著書が好きで、海外の新聞から情報を拾ったり、地方に直接足を運んでみたりといったように少し変わった情報源から議論を展開し、その多視点的で独自の意見が持ち味です。

この本は2008年刊行と実に6年前のものなのですが、当時の竹村さんはどこまで今の世の中を見据えていたのか気になったので読んでみました。

冒頭では、「アメリカ後の世界」と題し、当時はまだアメリカ選挙戦の最中でオバマが大統領になるかわからない時期なのですが、大統領が誰になろうと、これから世界をリードする人物としてロシアのプーチン大統領を挙げています。
今まさに世界をリードしている観のあるプーチンさんの活躍を予見しており、さすが竹村さんと唸ってしまいます。

話題は多岐に渡り、楽しく読めます。社会起業家や女性の企業内での活躍、地方経済の活性化など2014年の現在でもビビットな話題を早い時期から取り上げていることがわかります。

旅行好きな竹村さんですが、ロンドンの講演帰りにぶらっと北極点まで立ち寄るなどのバイタリティにも驚きます。（北極点には台湾人の方も旅行に来ていて、竹村さんもそのバイタリティに驚いたそうです）

人とは異なる情報源から真実を見つけ出し、そのためにはどんなところにも出かけてしまう竹村健一さんの生き方からはパワーをもらいます。

もう80歳を超えられ、最近は新刊もあまり出されていない状況なのですが、いつまでもお元気でいて頂きたいですね。

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