桜井昇一さん(伝説の雀士)「立ち戻る場所」【2009/02/15 669号より】
本日の教え
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本日の教えについて
桜井昇一さんはプロの代打ちとして20年間、1度も負けることなく引退した「伝説の雀士」と呼ばれている人物です。
昭和30年代後半、大学在学中に麻雀を覚え、半年でフリーに。
実業の世界に身を置く傍ら、20年に及ぶ代打ち生活がスタートします。
引退後は、麻雀を通じて人間力を高める「雀鬼会」を主宰。
若手、後進の指導・育成に努めています。
桜井さんを信奉する方は多く、スポーツ選手や経営者など多岐に渡っています。
麻雀は「運」が入りこむ要素が大きい競技。
そんな中、ひたすら勝ち続けて来た桜井さんの哲学は私たちにも学ぶべきものが非常に多くあります。
今回は、「立ち戻る場所」というテーマでお伝えいたしましょう。
桜井さんは、「迷った時や軌道を修正したいとき、あるいは自分をリフレッシュする必要を感じたとき、立ち戻れる場所があるかどうかは非常に大切なこと」であると述べています。
そして、桜井さんは「土に還る」ことを信条としています。
動物も植物も、やがては土に還る。
還る場所があるからこそ、どこへ行っても還る場所を見失わずにすむと桜井さんは述べます。
しかしながら、多くの人々はそれを忘れ、土からどんどん遠ざかり、自分を見失ってしまうそうです。そこに人間としても弱さが生まれるのです。
土に還る。
このことの具体例として、桜井さんは「1億円の大勝負に勝っても、帰りにはラーメンを食う」というものがあります。
1億円勝ったから銀座で豪遊するというものではない。
それは、自分を見失っていることなのです。
自分の魂を真っ直ぐに勝負に向けるためには「土を感じる」ことが大事。
桜井さんは、ご自身が勝負の世界に勝ち、生き延びてこられたのは、そのおかげであると語ります。
もし私たちが何か大きな幸運に巡り合った場合、そんな時でも「還る場所」を確保しておくことが大切でしょう。
運は巡ってくるもの。再び停滞する時が来るからです。
停滞した時に「還る場所」があると強いですね。
再び前向きに取り組むことが可能になるのです。
「還る場所」を是非とも定めてみてください。
それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!
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