塚越寛さん(伊那食品工業株式会社会長)「運を呼びこむ」【2009/03/29 675号より】
本日の教え
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本日の教えについて
塚越寛さんは寒天メーカーである伊那食品工業株式会社の経営者。
実はこの会社、48年間連続増収増益という記録を持ち、
「現在日本で最も大切にしたい会社」の一つとして紹介されています。
48年連続増益なんて聞くと、いかにストイックに業務に邁進しているかなんてイメージをもってしまいますが、実際はさにあらず。
利益や成長を本来の目的にはしていないのです。
この会社の社是は、「いい会社をつくりましょう」というもの。
単に経営上の数値が良いというだけではなく、会社をとりまく全ての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくれるような会社を目指しているのです。
「いい会社」は自分たちを含め、全ての人々をハッピーにする。
そんな想いが現在の伊那食品工業を作っているようです。
今回は塚越さんの「運」に関する考え方を学びましょう。
塚越さんの数々の功績は、「求めて得た業績ではなく、たんに運が良かっただけである」とご自身で語っていらっしゃいます。同時に運の大切さを実感されています。
塚越さんは「運を呼びこむ経営」の存在を伝えています。
それは、目先の欲望や、自分だけの幸せのために、あるいは自分だけの発展や物欲のために、社員や仕入先を犠牲にしていては、運は開けないというもの。
これが運に関する哲学の前提になっているようです。
その上で、運をつかまえる人の特徴として、「行動力があって、先見性がある人」であると塚越さんは確信されています。
「行動力がある」というのは、からだを使うことに喜びを感じるような人。
例えば、日常生活で駐車場に車を止めるときに、奥の方に止め、歩いて目的の場所へ行くことを、何とも思わないような人のようなことを指しています。
このことは、お年寄りや障害を持つ人、妊婦さんや病弱な人の大変さを想像できる人ならは、自然にできる行動であると伝えています。
また、「先見性」を高めるために必要なのは、専門分野のほかに幅広い知識をもっていることが大切とのこと。
そして、一番大事なことは、人間の社会を常に、「本来あるべき姿はどうなのか」、「目的な何なのか」という目で、冷静に見定めることなのです。
「みんなの幸せを考える」という軸をブラさずに、目的を定め、行動する塚越さん。私たちもそんな塚越さんの姿勢を是非学んでいきたいですね。
そんな人のところへ幸運は巡ってくるのでしょう。
それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!
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