木村秋則さん（農家）「運をもたらす感性」【2011/03/06　725号】

木村秋則さんは世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した農家として知られています。著書がベストセラーになったり、マスコミで話題になったりもしているのでご存知の方も多いでしょう。

木村さんの「自然本来の状態にしたほうがりんごは良く育ち、本来の味を出す」という信念から無農薬でのリンゴ栽培を開始。

10年以上収入のない状態が続くなか、ついにリンゴの栽培に成功。
「恐らく世界初では」という位の偉業を成し遂げ、「奇跡のリンゴ」と呼ばれているのです。

さて、そんな木村さんですが、今回ご紹介する著書ではまた別の一面を見せています。
それは、植物と話せたり、宇宙人に拉致されたり、あの世を見たりと、凡人にはなかなか出来ない体験を数多くされているところ。

詳細はぜひ、著書を読んで頂きたいのですが、世界初の偉業をするだけあって、興味深いエピソードがたっぷりつまっているのです。

今回はそんな木村さんが持つ特質をお伝えいたしましょう。

それは、トラクター、カメラ、農具などあらゆる道具に命を感じ、その命を敬う感性があるということ。

木村さんのセリフにこんなのがあります。

「『ありがとう』という言葉があるよな。何かをもらえば『ありがとう』っていうよな。でも、お客さんが帰ったらもらったものを脇へ置く人がいるのな。
それでは、『ありがとう』といったのは上辺だけではないかと思うのな。

それがなければ今日一日が送れないというものだったらどうだろうと、私は思う。
お腹がすいて死にそうなときの食事だったらどうだろうってな」

「感謝」という言葉に対し、上辺だけではなく、奥深くまで理解していることが伺えます。この感性はなかなかまねできるものではありませんね。

今一度、「ありがとう」という言葉をかみ締め、心からの発言になっているか見直す必要があるのかもしれません。
そして、それを身につけることであなたの世界観は変化していくのかもしれません。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！