運と欲の関係【2014年5月4日】

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今週、ネオヒルズ族の代表的存在であり、「秒速で1億を稼ぐ男」として最近マスコミを賑わせていた与沢翼さんが資金ショートを起こし、住宅などが差し押さえられたというニュースが出ました。

 

→ http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140430/dms1404301148001-n1.htm

 

原因は税金が払いきれなくなったためとのことで、高級車などの資産は売却。
高級マンションも解約し、事業縮小を余儀なくされるそうです。本人は、「お金持ちのふりをするのに疲れた」とも述べているとか。

 

元々、自力のある方だと思うのでまた復活してくることは想定されますが、しっかりと利益管理をしておけばこんなことにならなかったでしょう。
欲望をうまくコントロール出来ず、足元をすくわれてしまった状況です。

 

私は現在、個人投資家として生活していますが、この「欲におぼれない」ということは、長期間勝つためのもっとも重要なポイントであると認識しています。
投資で大きな損失を出し、撤退する人の主要因はこの「欲」にかられた投資をしてしまったことに他なりません。

 

最初に投資をしたのはおよそ6年前になりますが、リーマンショックの時期にぶつかり、当時未熟だった私は見事にこの波にやられました。損を取り戻そうとどんどんと深みにはまっていったのです。今思えば、最初にこの経験をしたお蔭でしっかりとリスクコントロールすることを身に付けることが出来ました。

 

おそらく投資をやっている方はその過程の中で「自分の欲といかに闘うか」という命題にぶつかることでしょう。「いかに自分の欲をコントロールし、リスクを減らす投資が出来るか」が全てだと感じます。そして、このことは「運」を維持するという点でも共有する点です。

 

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私が尊敬する投資家の一人に竹中和平さんという方がいらっしゃいます。
「運の達人」でも何度か紹介したことのある人物ですが、日本一の株長者と言われており、ご自身を「花咲じじい」と呼び、「貯金」よりも「貯徳」をすすめるという
独自の「幸せ哲学」を持っています。

 

また、事業者でいえば、京セラとKDDIを創業し、JALの再生をも成功させた稲盛和夫さんは「人の道」を説き、世の中に貢献することを人生の目的とする哲学の持ち主です。

 

以前中国に行った時、本屋さんに立ち寄ったのですが、稲盛さんの本が多くあり、中国の経営者の中でも大変尊敬されている存在になっていると聞きました。

 

結局のところ、事業にしろ、投資にしろ、普段の生活全般において、我欲を追及しすぎることなく、今の自分に「足るを知る」感謝をして、社会にその幸せを広く施すという想いこそが自らの幸せと成長を末永く持続できる秘訣であり、宇宙の法則なのでしょう。

 

この境地に至るのはもちろん簡単なことではありませんが、前回お伝えしたように習慣になるように努力していきたいものですね。

 

■参考図書:竹中和平「いま伝えたい生きることの真実」

いま伝えたい生きることの真実

1620円

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