本多静六に学ぶ「蓄財法」【2014年7月27日】

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江戸末期から昭和にかけて活躍し、「蓄財の神様」と言われた本多静六という人物がいます。学生時代までひどい貧困生活を送りながらも学問をすることで貧困を克服。東京農科大学(現:東京大学農学部)教授として活躍し、また日比谷公園の設計を行った人物としても知られています。

 

彼の自伝を読むと、常人離れした猛勉強ぶりが印象的で通常4年かかるドイツ・ミュンヘン大学の博士号を「長く在籍出来るお金が足りない」という理由で狂ったように勉強し、何とわずか2年で取得できたほど。

 

一方、冒頭に述べたように、独自の蓄財哲学を持ち、当初は薄給だった給料を元手に巨万の富を築き上げました。また、晩年にはそのほとんどの財産を寄付しています。

 

最近、私はこの人物に注目しており、その蓄財法も私の方法ととても似ていたのでここに紹介いたします。

 

全く財産がなかった本多静六が莫大の財産を持つまでになった第一歩として行ったことは下記の2点でした。

 

1.通常収入は、それが入ったときに、4分の一を天引きして貯金してしまう
2.臨時収入は、そのすべてを貯金してしまう

 

この2点を徹底し、貯金で貯めたお金を投資することで資産を増やしていきました。4分の一も貯金にまわして、当初はかなりの節約を強いられたそうなのですが、奥さんも文句を言わなかったというから立派ですね。

 

「金というものは雪だるまのようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる」とは同じく本多静六の言葉です。

 

私自身は現在、投資のみで生活していますが、まさにこの考えと同じで深く共感しました。「利殖」という言葉が思い浮かびますが、私の場合は利益の
多くを投資の財源に回しています。長期的にみるとだんだんその利益が増えていく算段です。

 

また、2009年に発行された、日本のお金持ちの実態をリサーチした「新日本のお金持ち研究(日本経済新聞出版社刊)」という本では、本当のお金持ちは投資と資産形成に時間を費やしており、その生活は実は地味だったという結果になったそうです。一般的に思い描くような「お金持ち」らしい生活をしている人はその下のランクの「疑似富裕層」なのだそうです。

 

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何事も出てきた利益はその場ですべて使い切ることなく、未来への財源にしておく。これは、作家・幸田露伴の「三福説」の一つ、「植福」に相当しますが、とても大切な考え方であると思います。

 

幸福の種はしっかりと育てていけるようにしましょう。

 

■参考図書
「私の財産告白」本田静六著

私の財産告白 (実業之日本社文庫)

514円

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