「きょうも涙の日が落ちる」渥美清著【2014年9月7日】

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現在、私は「男はつらいよ」シリーズを1作目から見始めていて、49作中13作目まで来ました。基本的には同じパターンのストーリーなのに飽きるどころかますます引き込まれてしまうのは、山田洋次監督の手腕に加え、主演・渥美清さんのとても上手い演技が大きく影響しています。そんな中で手にとって読んだ本です。

 

エッセイ、対談、対論の3部作で構成されており、なかなか表に出ていなかった渥美清さんの考え方などがわかります。寅さんと同じように心の奥底からにじみ出る自然な「優しさ」を文章から感じ、渥美清が演じなければ、「男はつらいよ」の成功はなかったのだと思いました。

 

あまりにも寅さんのイメージとかぶるなと思い、調べてみたら、やはり寅さんのキャラクターは渥美清さんの本来の性格を参考にして出来上がっているそうです。

 

国民栄誉賞まで取った渥美清さんですが、元々は旅回り一座の裏方がキャリアのスタート。
たまたま演技を見ていた電通の人が「面白い」と感じ、テレビに出演させたのが本格的なキャリアのスタートで、そこからの駆け上がり方を考えると相当強運の持ち主なのだということがわかります。

 

エッセイではアフリカ旅行に関する話があり、当初アフリカに抱いていたイメージと実際の悲惨な実態のギャップがかかれています。「このような環境の中からは豊かな
文化は生まれないだろう」としみじみと述懐している所が印象的でした。

 

この旅行の後、アフリカにはまり、何回も行くようになったそうで、アフリカと渥美清の異質な組み合わせがユニークです。

 

渥美清は遅咲きながら国民的映画の主役という大きなチャンスを掴んだ人物であり、イケメン俳優に人気が出る今の時代において、これからもこのようなタイプの俳優はなかなか現れないだろうなと感じました。

 

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★今回ご紹介した本はこちらからご購入出来ます★

きょうも涙の日が落ちる―渥美清のフーテン人生論

1728円

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