斎藤孝さん(明治大学文学部教授)「息の文化」【2004/11/02 156号より】

本日の教え

エネルギーの排気量は呼吸の強さで量られるのです。

 

斎藤孝『呼吸入門』より

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本日の教えについて

斎藤孝さんは2回目の登場です。(第67回に登場)

 

斎藤さんは明治大学文学部教授としてご活躍する一方、これまでにたくさんのベストセラーを出されています。

 

「三色ボールペンで読む日本語」や「声に出して読みたい日本語」、「座右のゲーテ」などは、特にブームになったほどです。

 

斎藤さんの研究テーマは「身体」。実に20年以上もこの研究を続けていらっしゃいます。実は、この「身体」研究の結果が、音読暗誦の薦めやボールペンを使用するという身体感覚にまつわる提案につながっているのです。

 

今回は、その「身体」にまつわる中で、「呼吸」についてのお話です。

 

第2次世界大戦後、様々な文化が失われつつありますが、この「呼吸」も実はその中の一つ。実は、日本人は「呼吸」に対して、固有の素晴らしい文化をもっていました。

 

この文化を斎藤さんは、<腰肚(こしはら)文化>と表現しています。

 

腰肚文化とは何か?これは、腰や肚の座った状態を作る文化。
こうすることで、どんなパニックが起きても動じることなく、立ち向かうことが出来るのです。強靭な精神力に繋がるのですね。

 

そして、この状態を生み出す秘訣が「呼吸」にあるのです。
昔の人々は、腹の力を使用した複式呼吸を行っていました。
腹の底で深く吸ったり、止めたり、吐いたりすることで力仕事をこなしていたのです。

 

「丹田呼吸法」を皆さんはご存知でしょうか?丹田とはおへそから指3本以下の位置のこと。昔は、この丹田を軸にして、息を長く深く吐く呼吸が行われていたとか。特に、大正時代は大流行した呼吸法だそうです。

 

ひるがえって、現代の呼吸はどうでしょう?
今は腹というより、喉を使った浅く短い呼吸が当たり前になっていますね。
本来、呼吸は鼻で行うものなのですが、ずっと口をあけたまま口で呼吸する人も多いです。

 

昔の日本人独特の良い呼吸法は瞬く間に忘れ去られているのです。
そして、胆力や精神力、集中力が低くなってしまうという傾向が生み出されているそうです。

 

斎藤さんは、この呼吸法に関する「型」となる、「斎藤式呼吸法」をご提案していらっしゃいます。

 

内容は、「鼻から3秒息を吸って、2秒お腹の中にぐっと溜めて、15秒かけて細くゆっくり吐く」というもの。
秒数で区切ることで、深く、腹を使った呼吸の「型」を生み出しているのです。

 

麒麟も、日本の歴史本などを読むと、「昔の人は実に度胸があって、堂々としてるんだなあ。
死ぬのは怖くないのかなあ」なんて思っていたのですが、この呼吸法も、胆力があった理由の一つだったのですね。

 

麒麟も、最近朝10分だけやっているのですが、何より気持ちが落ち着いてきます。
日中も落ち着いた呼吸で堂々と出来、どんなトラブルが来ても冷静に対処出来るようになった気がします。

 

けっこう続けるのが難しいと思うのですが、「何事にも動じない人になりたい」なんて思っている人には、オススメ。是非、試してくださいね。

 

 

それでは、今日も一日皆さんに幸せが訪れますように!!!

 

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