小倉昌男さんは、ヤマト運輸の社長としてご活躍された方です。

小倉さんが、創業者である父の跡を継いで社長になったのは４６歳の時。
就任当時、ヤマト運輸は長期低迷を続けていたそうです。

そんな中、小倉さんは役員全員の反対を受けながらも、商業貨物から撤退し、宅配便事業を興すという大きな方向転換を行います。
これが、現在のヤマト運輸の成長の大きなきっかけとなったのです。

現在は、精神・身体障害者の支援を行うヤマト福祉財団の理事長に専念。
無報酬で障害者の自立支援に当たっていらっしゃいます。

ヤマト運輸を一流企業に育て上げた、名経営者の小倉さん。
今回は、そんな小倉さんが思う「人として一番大切なもの」です。

小倉さんは、人として一番大切なものとして、「正しい心」「思いやりの心」
を挙げています。また、「仕事の評価は、最終的には人柄がものをいう」とも述べていらっしゃいます。

人は、自分の幸せを追求していくと、いつの間にか自分のことしか考えられなくなってしまうことがあります。

また、最近のビジネスニュースを見ると、数字のみを重視したドライな手法がもてはやされているような印象を受けます。

しかしながら、小倉さんはこのような状況に警告を発しているのです。
そして、「品位を持ち、周囲の幸せを考えた人が最後の勝利者」というメッセージを出しています。

目の前の自分の利益のみを考えた行動は、一時的には成功するかもしれませんが、長い目に見た最終の成功者は、周囲の人への思いやりを持った人になるでしょう。

小倉さんの、シンプルだけれど一流の哲学です。

いつでも、周囲への気配りと、人としての品位を保って行動したいものですね。

それでは、今日も一日皆さんに幸せが訪れますように！！！