「人口減少時代の鉄道論」市川 宏雄著【2015年11月01日】

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日本の人口は2007年の1.278億人をピークに減少に転じています。最新の調査によると2020年から2025年にかけて、全ての都道府県で減少に転じ、2060年には8,674万人にまで減少すると推計されています。

 

人口減少は様々な影響を及ぼし始めていますが、鉄道もその1つ。特に首都圏以外のエリアで鉄道会社の経営が厳しくなってきており、廃路が検討されている所も増えているそうです。

 

本書はそんな人口減少時代を迎えた、鉄道事情を紹介しています。

 

本書を読むと、特に地方において、インフラ基盤である鉄道が苦境に陥っており、市民の生活がままならない状況になっていることがわかります。その解決策として、政府や自治体は「コンパクトシティ」構想を掲げていますが、その実現性にはまだ疑問符がついています。

 

一時期話題になった「ネコ駅長」や不動産投資事業への参入といった施策で、業績を回復させている会社もありますが、やはりこれは一部の話でしかありません。そもそも乗客となる母数が減れば、根本的に経営は厳しいのです。

 

奮闘する地方の鉄道会社も描かれていますが、このままでは立ちいかなくなるのは時間の問題と考えます。悲しいですが。

 

アメリカのように積極的に移民を受け入れる土壌があれば別ですが、単一民族であるがゆえの苦悩を感じます。政府は日本人口1億人維持を目標に掲げていますが、この取組の成果が非常に大事になってくるのではないでしょうか。

 

人口減少の影響は「茹でガエル」のように気付かないレベルからジワジワと出てくることでしょう。未来を予想して、適切な判断を下していくことが大切になって来ると感じています。

 

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