漫画家、やなせたかしさんについて【2015年12月01日】

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先日、アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんの『絶望の隣は希望です!』という本を読んだところ、運や生き方について多くの感銘を受けました。

 

やなせさんがアンパンマンを生み出し、ヒットしたのは既に60歳を過ぎた時でした。会社勤務でいえば、定年後です。漫画家として、忙しくなってきたのは何と65歳から。超遅咲きなのです。

 

それまではヒット作が全く出ず、手塚治虫さんなどスター漫画家が数多く誕生する中で、立場的にとても苦しかったそうです。

 

ちなみに、有名な童話『手のひらを太陽に』は、全く売れなかった当時のやなせさんが、絶望の闇の中におかれた状況で書いた作詞とのこと。「僕らはみんな生きている〜」で始まる歌ですが、改めて詩を読んでみるとその苦しさが伝わってくる気がします。

 

そんな超遅咲きのやなせさんが人生を振り返って考える、哲学。それは、

 

《人生は満員電車》

 

というもの。

 

「我慢して乗っていると、次々と人が降りて行っていって、いつの間にか席が空いて座れる。けれど、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車は嫌だ、もう耐えられないと降りてしまったら、それでおしまい。降りないでそこにいることが大切」とやなせさんは述べています。

 

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また、やなせさんは、「運(うん)・鈍(どん)・根(こん)」を大事にされ、苦しい時は、「うどんこ、うどんこ」と言いながら、我慢してやり続けることを大事にしているそうです。

 

苦しみながらも、最後まであきらめず、人生の終盤にとても大きな花を咲かせることになったやなせさんならではの哲学です。

 

アンパンマンは、「自己犠牲」がテーマになっていて、発表したばかりの時は、「自分の顔をちぎる」という表現に、保護者からクレームが殺到したとか。しかし、子供側が受け入れてくれて、瞬く間に人気になったというから興味深いです。

 

このテーマは、やなせさんが、戦争で兵士として中国に行ったとき、「真の正義とは何か」と考え続け、「国など関係なく、苦しんでいる人に自分を犠牲にしてでも、与えることが、本当の正義なのではないか」という結論に至ったことが、作品の根底に流れているそうです。

 

つらい思いをたくさんしてきたからこそ見えてきた世界というものがあったのでしょう。

 

私自身も、「一度始めたらかなりしつこく続ける」タイプの人間なのですが、改めて継続することの大切さを学んだ気がします。

 

《参考》

絶望の隣は希望です!

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