【感想】『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』長谷川晶一著

『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』長谷川晶一著【2015年12月01日】

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長いプロ野球史の中で、1954年(昭和29年)から僅か3年間だけ存在し、史上最弱の球団といわれた「高橋ユニオンズ」の記録をまとめたもの。

 

この球団の存在は、「歴代唯一、個人がオーナーになったプロ野球球団」として、知っていましたが、この本を読み、改めてその実情を知ることが出来ました。

 

当時、セ・リーグに比べて圧倒的に人気が劣っていたパ・リーグは7球団存在していました。そして、パ・リーグの人気挽回策として、当時のパ・リーグ総裁がぶち上げたのが、8球団目を作るというプランでした。

 

そして、その心意気に共感し、プロ野球界の発展のためにと私財を投げうってオーナーになったのが、「日本のビール王」と当時称されていた高橋龍太郎だったのです。

 

ゼロからの新球団設立は、以来、楽天イーグルスが誕生するまでなかったとのことで、とても大きな出来事だったのでしょう。

 

しかし、設立後はとても悲惨です。各球団からあてがわれたのは、リストラ寸前の選手達。当然、チーム成績は低迷し、人気も全くない。1日の実売入場券が僅か29枚だけということもあったそうですから、驚愕です。

 

結局、パ・リーグの方針や資金難などで解散に至るわけですが、印象深いのは、OBにインタビューすると当時のことを嬉しそうに振り返る人が少なくないこと。

 

「メチャメチャだったけど、楽しかった」という印象を持っているようです。

 

確かに、なかなか出来る経験ではなく、人生を振り返った時に良い思い出として消化されていることがわかります。

 

苦しい時でも、後々振り返った時に、「良い思い出だった」と感じることが出来たのなら、それは結果オーライなのではないでしょうか。

 

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