奥田弘美さん(精神科医)「心のデトックス」【2006/11/26　367号】

奥田弘美さんは、精神科医としてご活躍。
東京メディカルケアセンターの心療科医・精神科医でいらっしゃいます。

日本で初めて医学にコーチングを応用したパイオニア的存在。
医療コミュニケーションのための「メディカルサポートコーチング法」など、医療・健康分野へのコーチングの活用法を考案しています。

執筆や講演などを中心に幅広く活躍する一方、2児の子育てと仕事を両立させ、「フルコースウーマン」を提唱しています。

今回のテーマは「心のデトックス」について。

最近、体内に溜まった毒素を排出させるという健康法「デトックス」が流行っていますが、奥田さんは、心の面でもストレスなどが溜まると、「心の毒」となり、「心のデトックス」が必要であると述べています。

例えば、皆さんは下記のような状態になったことがありませんか？

・肉体労働でもないのに、週末は家でグッタリ
・いつもコンビニでお菓子をどっさり買って、ストレス食い
・最近お肌がくすんで疲れが見える

このような症状が出たときは、「心のデトックス」が必要。心の毒素を流し、スッキリさせるのです。

心のデトックス法は状況に応じて、様々な手法があるのですが、ここではその中の一つをご紹介いたします。

日々の生活の中で、どうしても避けて通れないイヤなことが皆さんには存在するかと思います。

例えば、社会人の方ならば、超緊張する会議でのプレゼンや、超苦手な人の接待といったところでしょうか？

そんな、ヘビー級レベルのイヤなことに直面すると、ストレスが急速に積もり、心が毒化してしまうわけです。

こんな時に、奥田さんがお薦めするデトックス法は、「事前と事後のたっぷりエネルギー注入」です。

ストレスがたまり、エネルギーレベルがダウンする状態が予測されるので、事前と事後にエネルギーをたっぷりと補ってみるのです。

具体的には、自分にとって、嬉しいこと・楽しいこと・心地よいことなどをたっぷりと用意しておくのです。

例えば、

・前日、いつもより早めに退社して、豪華な夕食をゆったり取る。
・ゆっくりお風呂に入り、好みのアロマオイルや入浴剤を入れ、リラックスする。
・事後に行きたかった映画やコンサートの予約を入れておく

といった具合です。

いつまでも心を充実させ、イキイキと過ごしたいものです。
そんな時にはこのように自分からエネルギーを上げる手段を持っていると良いですね。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！