渡部昇一さん(英語学者・評論家)「幸運の綱」【2006/12/20 374号】

渡部昇一さん(英語学者・評論家)「幸運の綱」【2006/12/20 374号より】

本日の教え

昔の偉人たちの伝記を読むならば、彼らはすべて自らを責めて他を恨むような人ではないことがわかるであろう。

 

渡部昇一『運が味方につく人つかない人』より

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本日の教えについて

渡部昇一さんは、英語学者として数々の功績を残している人物です。

 

上智大学より名誉教授の称号を受けている渡部さん。
専門である英語学以外の分野でもおびただしい数の歴史論、政治・社会論評を出しており、その深い学識から「知の巨人」とまで言われています。

 

ご自身の勉強に対する姿勢を書いた、『知的生活の方法』は大ベストセラーになり、1976年発行にも関わらず、今でも版を重ねる名著に。
一方、『マーフィーの法則』等、自己啓発に関する本も数多く出されています。

 

今回は非常に深い学識から導き出した、渡部さんによる成功哲学の一つをご紹介いたします。

 

幸福な人と不幸な人を注意深く観察し、見比べてみると、最良の教訓を得ることができると述べる渡部さん。
それでは、その両者を分けへだてるものは一体何なのでしょうか?

 

渡部さんは「綱」をキーワードにその回答を語ります。

 

「幸運を引き出した綱を握っている手のひらには血がしたっており、悪運を引き寄せた綱は手のひらにやさしい柔らかくすべらかなものである」と。

 

これは、幸運をつかむ人は常に自分を責め、血を流しながらも、その痛さに耐えながら綱を引き寄せ、大きな幸運の神を招き寄せるという意味だそうです。

 

自らの責任と思い、その欠陥を補うように努力する。
これこそが、成功し、幸運をつかむ秘訣であると述べるのです。

 

このことは何も今までの歴史が証明しているのみならず、最近の事象を見ても十分納得出来ることではないかと思います。

 

不祥事を起こしたり悪運に見舞われている企業などのニュースをよく見たりしますが、彼らはことごとく他人の責任に終始しています。

 

自分がまるで被害者であるうかのようにふるまう態度は、まさに柔らかくすべらかな「悪運を引き寄せる綱」を握っている証拠でしょう。

 

何でもかんでも他人のせいにすることはとても簡単で楽なもの。
しかし、物事は一向に改善されず、ますます悪化するだけです。
現代はどんどんその傾向が強まっている気がします。

 

今一度、自分の責任を考え、改善に向けて行動していく。
そのような考えが大事だし、世の中を良くするために必要なのだと思います。

 

 

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!

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運が味方につく人つかない人―幸田露伴『努力論』を読む (知的生きかた文庫)

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