樋口廣太郎さん(アサヒビール相談役名誉会長 )「運を呼び込む」【2007/01/24 385号より】
本日の教え
一つステップ・アップを果たしたら、自分の努力を褒める前に、巡ってきた幸運に感謝する。
それをせずに「それ見ろ、これが俺の実力だ」などと思っていると、次の幸運はやって来ません。
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本日の教えについて
樋口廣太郎さんは、アサヒビール中興の祖として知られています。
住友銀行副頭取という立場からアサヒビールの社長に就任したのは、1986年のこと。当時シェアが一桁台だったアサヒで、起死回生の「スーパードライ」を生み出し、見事復活を遂げさせたのです。
日本の経済界で中枢を担う実業家の一人と言ってよいでしょう。
今回は、樋口さんによる運の哲学を紹介いたします。
樋口さんは、自分自身が現在の立場でいられるのも、全ては運が良かったお陰であると告白しています。自分ほど運のいい男はいないとまで述べています。
樋口さんは人生の節目節目で運に恵まれ、躍進を遂げています。
それでは、樋口さんはどのように運を呼び寄せたのでしょうか?
その一つは、運を大切にして、実力以上の力を与えてくれることに心から感謝していることです。
感謝の気持ちを持たず、「運も実力のうち」と考えるのは、運を粗末にしているだけと述べます。
そして、当然そのような人に幸運が訪れることはないのです。
巡って来た運にきちんと有り難味を感じることが、次の運を呼び込む秘訣というわけです。
もう一つは、身近にいる運の強い人を味方につけるということ。
樋口さんは、人を選ぶ時、少しぐらい能力が低くても、運が強くて「こいつだけは何があっても絶対に死なない」と思えるような人間を選ぶそうです。これが樋口さんの判断基準なのです。
松下幸之助さんに代表されるように、一流の経営者は運をとても大切にしています。日々、大局から物事を見て、目に見えない運の存在を感じざるをえないのではないでしょうか?
巡って来た運にしっかりと感謝をして、運の強い人と交流を深めていく。
このような心がけがあなたの運を強くしていくのだと思います。
日頃から是非、意識してくださいね。
それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!
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