西田文郎さん（サンリ東海センター能力開発研究所所長）「自己暗示」【2007/09/09　448号】

西田文郎さんはサンリ東海センター能力開発研究所の所長としてご活躍。
日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニア的存在です。

1970年代よりメンタルトレーニングの研究を開始。独自のノウハウを構築し、日本の経営者、ビジネスマンの能力開発指導に多く携わります。

また、スポーツ分野でも多くのトップスポーツ選手の指導を実施。
サッカー日本代表選手の小野選手や巨人の桑田選手、バレーボールの大山加奈選手などそうそうたる実績があるのです。

今回は、「自己暗示」というテーマでご紹介いたします。

西田さんは、運と不運を分け隔てるものとして、肯定的予知能力を持っているかどうかという要素があると述べています。

例えば、昨年プロ野球選手を引退した元日本ハムファイターズの新庄。
新庄は、高い肯定的予知能力の持ち主だったとか。
新庄のプラスの予知能力が、ここ一番の活躍を見せてくれたのです。

この予知能力は、過去の経験から形成されるものなのですが、西田さんはその脳のデータを書き換えるノウハウを持っており、そのノウハウを活用して多くの人々のビジネスマンやスポーツ選手を育てたのです。

ここでは、そのノウハウの一部をご紹介してみましょう。

○朝のサイキングアップ

朝の生まれるイメージによって、その日のツキや運が決まると語る西田さん。「今日は憂鬱だ」なんて、否定的な感情でスタートするとその日は最悪な出来事を呼びよせてしまうそうです。

ここは、肯定的なイメージと肯定的感情で、脳の塗り替えを行う必要があるのです。

・「今日はツイている気がする」と自分に語りかける（数回）
・次に、「今日はツイている」と断定的に語りかける（5回以上）
・再度に、「ツイている」だけを反復する（何回でも）

○夜のカームダウン

今日１日に経験した否定的記憶を肯定的に塗り替える。
寝る直前の感情を最高の状態にするための自己暗示です。

・「今日も１日無事に終わり、運があった」と自分に語りかける（数回）
・次に、「今日は運があった」と自分に語りかける（５回以上）
・最後に、「運がある」だけを何回も反復する（何回でも）

また、「感謝」という感情は、最強のクリアリングであると西田さんは語ります。「感謝」のすごさを改めて認識してしまいますね。

ツイている人はますますツイている状況を呼びよせてしまうものですが、これは、脳が持つ予知能力が影響していると思われます。

先ほどご紹介したワークはさほど難しいものではないので、是非日常に取り入れてくださいね。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！