一条真也さん(大手冠婚葬祭会社社長)「「夢」から「志」へ」【2008/12/24 656号】

一条真也さん(大手冠婚葬祭会社社長)「「夢」から「志」へ」【2008/12/24 656号より】

本日の教え

社会の中において、人間が幸福になれる道とは何でしょうか。
わたしは、「志」というものが必要であると思います。
結局、もっとも大切なものは「志」であると、わたしは思います。

 

一条真也『法則の法則』より

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本日の教えについて

一条真也さんは大手冠婚葬祭会社の代表取締役としてご活躍。
また、人間尊重思想を広めるべく作家活動にも情熱を注ぎ、多数の著書が存在しています。無類の博覧強記として知られています。

 

一条さんの著書は、豊富な知識をベースにした素晴らしい内容のものが多いのですが、今回紹介する『法則の法則』はその中でもとびきりの一冊。

 

古今東西に存在するあらゆる「法則」に関し、検証を行っていますが、巷に広まる成功法則に関しての推察もあります。

 

今回は、数々の法則の中から一条さんが抽出した、「幸福になる法則」の中の一つをご紹介いたしましょう。

 

さて、今年ブームを起こした成功法則といえば、「引き寄せの法則」ではないでしょうか?

 

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、自分の思考に見合った事象を引き寄せるため、プラス思考やイメージングが必要であるという記述は、皆さんも目にしたことがあるかと思います。

 

そして、このことはナポレオンヒルの「思いは実現する」という法則や、「ポジティブ・シンキング」と言われる数々の西洋における成功哲学で多々見られる思考なのです。

 

一条さんは、この法則の起源はキリスト教の教えである「何事も肯定的にとらえて、自らの意志で積極的に苦難を乗り越えていこう」という考え方から発しており、宗教改革時にアメリカで起きた「ニューソート」という思想が元であると述べます。

 

さて、このような「引き寄せの法則」なのですが、一条さんはこの法則を単なる自然現象にすぎないものであると伝えています。それには、善悪はなく、一歩間違えると危険な落とし穴が潜んでいるのです。

 

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ここで紹介する事例は、最近大きなニュースとなり世間をにぎわせた人物の人生です。

 

少年時代、ナポレオン・ヒルの本を読み、自分が巨富を得ているイメージをずっと持ち続けました。

 

その人物はやがて、商社に入り、人気のディスコをプロデュース。時代の寵児となり、やがて日雇い労働者派遣や在宅介護の世界に進出するのです。

 

そして、経団連の理事にもなり、豪邸や別荘も建ちイメージ通りに。
しかしながら、派遣業や介護事業で違法行為が発覚。彼は全てを失うことになります。

 

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これは、「引き寄せの法則」の魔術的な一面を紹介しています。
手段を一歩間違えると悪夢に突き落とすという側面を抱えているのです。

 

一条さんはこれらを踏まえ、自分の欲望である「夢」ではなく、「志」を持つことが幸福を呼ぶ法則であると伝えています。

 

「志」は他人の幸せを願います。すると、自然と周囲の人々は応援者になります。
いったん「志」を立てれば、それは周囲に伝わり、社会を巻き込み、結果としての成功につながる。

 

世のため人のために立てる真の「志」はあなたをも幸せにするのです。

 

このことは過去の歴史を見てもわかるはず。
生涯を通して、立派な人生を歩んでいた人は世の中を思う「志」があったのです。

 

「志」を持てば、「引き寄せの法則」は善に働きます。

 

皆さんも是非、この力を良い形で使ってみてくださいね。

 

 

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように!!!

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