【感想】『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』佐藤 可士和著

『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』佐藤 可士和著【2016年11月01日】

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佐藤可士和さんは日本を代表するクリエイティブディレクター。

 

元々は博報堂に勤務し、広告キャンペーンの仕事を手掛けていましたが、独立後は企業ブランディングや商品開発の分野でもご活躍されています。

 

ユニクロや楽天のロゴ、セブンイレブンの統一された商品パッケージなどが手掛けた仕事として有名ですね。

 

本書は佐藤可士和さんが手掛けた数々の仕事の事例を紹介しながら、ご自身の仕事術を紹介していく内容。

 

さすが、一流のクリエイターだけあり、心に響く文章が詰まっています。どの業界にも役立つと感じました。

 

・クリエイティブシンキングの原点は、さまざまな角度の視点から観察、検証すること。「その前提は正しいか?」と常識を疑うことから始めてみましょう。

 

・人間同士はたやすく分かり合えない。なので、大胆かつ丁寧にキャッチボールを繰り返し、誠意を込めて相手のことを理解しようとする姿勢が大切。

 

・悩んだら気持ちを書いてみて、自分の気持ちを整理していく。

 

・抽象的概念を相手が瞬間的にイメージできるように伝えたい場合、ビジュアル化してみることはとても効果的。

 

・一生懸命やっても現実は「見てもらえなくて当然」なのです。だからこそ僕は、広告の受け手側である生活者の「お茶の間目線」を忘れないということを、常に思考のベースに置いてきました。

 

・1980年代から90年代にかけて、広告コミュニケーション的には「説得」の時代。1990年代半ばからは、人々が企業側の一方的な説得を鵜呑みにしなくなり、よりソフトな提案型にシフト。さらに2000年以降になると、「説得」から「提案」を経て、「共感」の時代になっている。

 

・まずは「自分事」にさせ、最終的には責任を持って判断させる。当たり前ことかもしれませんが、こうやってポテンシャルを引き出しつつ最後まで見守ることが、仕事の現場を管理する立場の人には、非常に大切なことでしょう。

 

・ハマれるものを見つけ、「何か」を追求し続けて極めると、どこかである一線を突き抜けることができ、今まで見えなかった本質の世界が見えてくる。

 

佐藤可士和さんは何度も何度もクライアントとコミュニケーションを重ね、本質を聞き出し、形にしていくのだそうです。

 

「提案型」が一般的だとは思いますが、可士和さんのような「引き出し型」こそ、実は王道なのかもしれません。そして、だからこそ素晴らしい仕事を継続してこなせていけるのでしょう。

 

メーカーは消費者が望む製品を作り提供する。サービス業は消費者が満足するサービスを提供する。

 

どんな仕事であれ、コミュニケーションが重要で、望んでいる事の本質を見極めなければいけない。

 

こんな当たり前のことがとても重要なのだなと改めて感じた次第です。

 

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★今回ご紹介した本はこちらからご購入出来ます★

佐藤可士和のクリエイティブシンキング (日経ビジネス人文庫)

810円

 

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