横内祐一郎さん（フジケン株式会社創業者）「評価の基準」【2009/11/23　693号】

横内祐一郎さんは高校卒業後、家業の農業に10年従事したのち、ギター製造を行うフジゲン株式会社を創業。
そして、創業26年で世界一のメーカーに育てた立志伝中の人物です。

わずか一代で世界ナンバー１企業を築きあげた横内さん。
その「世界一の教え」はやはり並大抵のものではありません。

その内容を読むと、特に「運」との付き合い方が秀逸です。
運の流れを的確に読み、一気に攻めいていく姿勢はまさしく「運の達人」であると言えるでしょう。

さて、今回はそんな横内さんの哲学のひとつに触れてみたいと思います。

横内さんの持論のひとつ。
それは、

「自分がしてほしいことを人にしてあげなさい」

というもの。さらに、

「私たち一人ひとりの生き方も、人々に何を貢献したか、いかに相手の幸せを考え行動したかによって評価される」

とも述べています。

この考えがプラスになったエピソードがあります。
それは、フジケンが創業以来の大ピンチに陥った時でした。

四千万円の赤字を抱かえ、さらにギターを海外に輸出する際、急激な円高が起こりました。

このような状況の中で横内さんがとった行動。
それは、全社員の給与を会社のあった長野県松本市の周辺で一番のレベルにアップするというものだったのです。

そして、「世界一をみんなで目指そう」と横内さんの号令により、社内は一致団結。四千万円の借金はわずか一年で解消しただけでなく、一気に事業が軌道に乗り出したのです。

「自分がしてほしいことを他人におこなう」
このことはどんな規模のことでも必ずあなたを幸せにさせることでしょう。

この哲学を身につけ、実施する方には強運がつきまとうでしょうね。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！