植西聰さん（作家）「無の用」【2010/11/28　715号】

植西聰さんは自己啓発系書籍でたくさんのベストセラーを出されている作家です。

資生堂を退職後に独立。
「心理学」「東洋哲学」「ニューソート」などに基づいた人生論の研究に従事。
1985年に20年にわたる研究成果を体系化した『成心学』の理論を確立し、著述活動を開始いたしました。

さて、今回は「自分は何も飛びぬけた才能や個性がない」と悩んでいる方にぴったりの教えです。

植西さんは、あえて「才能や個性を追い求めない」という成功法則が存在することを告げています。

ここで、中国の思想家である老子の「無の用」という言葉を紹介しましょう。

茶碗や花瓶は、中身がなく、空っぽですね。
いわば才能や個性もない状態です。

それでは茶碗や花瓶は全く役に立たないかというとそうではなく、茶碗がなければごちそうを食べることは出来ず、花瓶がなければ美しい花を活けることが出来ないのです。

このように、他人の人々が輝けるように裏でサポートすることも、才能の一つであり、この役割で成功することも十分出来るというわけです。

お互いに支えあうことが必要な人間社会。
あなたを必要とする場所は必ずどこかに存在します。
そこであなたは十分に自分に力を出し切ることが出来るのです。

それでは、今週も皆さんに幸せが訪れますように！！！